宮本養鶏さん三度目の農林水産大臣賞に

 当店が、日頃お世話になっている「宮本養鶏」さんが三度目の農林水産大臣賞を獲得しました。とんぼのお好み焼きは、地産地消にこだわり、「宮本養鶏」さんの館山産生みたて卵を使用しています。

地元紙の「房日新聞」  1月13日(日)一面掲載より

 一般社団法人県農業協会養鶏部(宮澤哲雄部会長)による、第40回県鶏卵品質改善共進会で、有限会社宮本養鶏(本社・館山市八幡、宮本充取締役会長)が三度目の農林水産大臣賞を受けた。法人設立50年目の節目での栄誉。今回は色別賞の白色卵の部最優秀賞、月齢12か月以上で最も得点の高かった卵である鶏老賞のトリプル受賞となった。

宮本養鶏は昭和10年に創業した、館山の老舗。宮本会長は先代の父親から事業を引き継ぎ、現在は日産3万個を生産する房州を代表する養鶏場だ。同市神余に農場を持ち、4万5000羽を管理している。

共進会では外観、卵質、強度、臭気、卵殻厚など、外観と中身が審査される。今回は県内から111点が出品され、専門家が審査にあたった。

宮本養鶏からは白色系の「ジュリア」を2系統出品。月齢11か月の親鶏が産んだ卵が、高い数値を獲得、最高位に輝いた。

もうひとつのジュリアは、白色卵の部で色別賞を受賞。従業員名で出品した「ボリスブラウン」も月齢12か月以上で最も得点の高かった卵での賞を受けた。

宮本養鶏は平成13年に初の大臣賞を受け、22年には二度目の受賞となった。今回は法人化50周年を記念し、会長の弟である完(ひろし)専務の長男、大史氏を社長にする人事を打ち出した後の受賞。喜びの三重奏になった。

いい卵を生産する秘訣(ひけつ)は、親鶏の環境に気使い、温度管理、餌の質などに気を配ること。卵は割って毎日データ化し、高品質を目指している。

販路は館山市内の飲食店や生協、東京の量販店など。安房の直売所などでも買える。

宮本大史社長は「卵はしょうゆやみそと同じく、なくなったら困る食材なので、大切に育てている。鳥インフルエンザには十分に気を使っている」と話す。

宮本充会長は「卵は社会的な食べ物。品質第一、値段の維持、配達するサービスの3つをモットーに、顧客の細かなニーズに応えている。これからも安くて栄養価のある卵を地元の人に食べてもらいたい」と、三度目の大臣賞におごることなく、決意を新たにしている。

【写真説明】大臣賞を受けた宮本充会長(左)と大史社長=館山